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№026【FFXI】 360秒の激闘

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『FINAL FANTASY XI』(PS2/Windows)
(C)2002-2004 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
公式:http://www.playonline.com/ff11/index.shtml

ジュノ大公宮の片隅で、足取りも軽く、フットワークを絶やさない謎の老人がいる。
彼の名はMaat。
訪れる冒険者に、無理難題をふっかけるは、嫌味な言葉で罵倒するはで、はっきり言って嫌われ者である。
しかし、彼のもとを訪れる冒険者は少なくない。何故か?
レベルを上げた冒険者は、その途中で必ず壁にブチ当たる。レベルの上限を迎えるのだ。
その度に、彼の持ち掛ける無理難題をこなし、冒険者は己の限界を超えてきた。
最後に用意された課題「星の輝きを手に」は、謎の老人Maatとの一騎打ち。

私は、最終試練をこなす為、再びMaatのもとを訪れた。
再び……。
恥ずかしながら、最後の試練に挑戦するのは、これが初めてではない。
初めての戦闘は、なかなか接戦になりながらも、惜しくも敗れ去った。

前回の敗戦を教訓に、仕事中や電車に乗りながらイメージトレーニングを積んできた。
勝つ自信がある。

こちらは赤魔道士。対するMaatも赤魔道士となって、私と同等の魔法やスキルを持って私を待ち受ける。
苦労して手に入れた「偉大なる赤魔道士の証」をMaatに渡し、いざ決戦の舞台へ。

BCに入り、Maat目がけてダッシュ!
当初の作戦通り、まず撃ち込むはスリプル。Maatが眠っている間に、事前に貼られている強化魔法の一切を取り除いてしまおうという、卑怯にして常套な作戦だ。
しかし、レジスト! 眠らない! うぉ!
慌てる! パニック! 
これならどうだっ!?

 スリプルIIが発動。 → Maatは、睡眠の状態になった!

眠った! よっしゃ!
 
 連続魔!
 
えっ? なんで!?
何を思ったのか、突然自分で連続魔を発動してしまった。
当初描いていた戦略なんて、もう無茶苦茶である。
スリプルが入らない場合も想定していた筈ではないのか?
なんでお前は、そんなにも「本番」に弱いんだっ!?
自問自答を繰り返しながら、なんとか体勢を立て直す。

 ブリンク! ファランクス! ストンスキン!
 パライズ! バインド! グラビデ!
 ディスペル! ディスペル! ディスペル!

自己強化、相手弱体の魔法を次々と唱える。
なんせ連続魔の効果時間は1分間だ。手間取るわけにはいかない。
残り効果時間をフルに使って、精霊魔法でMaatの体力を削るしかないぜ!

 連続魔の効果がきれた。

出力されたメッセージは味気ない物だが、事態は深刻だ。
何故って、精霊魔法なんて一発も撃ってないんだからなっ!
ええぃ、ままよ!

 エアロIIIが発動。  → Maatに329のダメージ。
 ウォータIIIが発動。 → Maatに297のダメージ。
 ストーンIIIが発動。 → Maatに268のダメージ。

 Maat:ウグッ、なかなかやりおるわい。

レベル70の赤魔道士にとって、考え得る最大の攻撃力を持ったこれらの魔法を、交互に放つ事で、似非連続魔状態にして攻撃を繰り返すしかない。
当然だが、ダメージにばらつきがでて、効率が悪い。
しかも、リキャスト時間も長い為、3発撃ち終わると、攻撃手段が無くなる。
こちらの攻撃を受けて目覚めたMaatが、ただジッとしている筈もなく、当然、その攻撃も止みはしない。
ここで冒険者がとるべき選択肢は、2つ。

①MPを消費して、HPを回復する。
②防御魔法を使用し、これ以上のHPの減少を防ぐ。

消費MP分の効率を考えると、②の方が良いと思われ、ブリンクを唱え攻撃の回避を行う。
回避しつつ、最大ダメージを与えることの出来るエアロIIIのリキャストが完了。

 エアロIIIが発動。  → Maatに329のダメージ。

 Maat:ウグッ、なかなかやりおるわい。
 Maat:ちぃとばかし本気を出すかの。

やばい! Maatの連続魔かっ!? 頼む、眠れ!

 スリプルIIが発動。 → Maatは、睡眠の状態になった!

よっしゃ! ええぞ!
落ち着け。まずは落ち着け。
Maatはしばらく眠ったまま。ノーレジストであれば、90秒は眠り続けるので、Maatの連続魔は完全に回避する事が出来る。
攻撃が完全に止んでいるこの状態で、まずすべき事はなんだ?
MPの回復?
そう。赤魔道士と言えば魔法剣士。魔法も剣も使える、ナイスなジョブ……ではなく、実際は、魔法があってなんぼの器用貧乏である。
魔法を唱える為にはMPが必要だ。だからMPの回復をしよう。
こんな時こそ、あれだっ!

 コンバート!

これでMPがフルに……なってへんやん!?

説明しよう。
コンバートとは、現在のHPとMPを入れ替える、赤魔道士にとって、アイデンティティとも言える重要なアビリティである。
通常、最大MPよりも最大HPが多く設定されている為、変換を行った場合、MPは最大値にまで回復する。ちなみに、その時溢れた値は、切り捨てられる事になる。
 HP1000/1000、MP50/700
この二つを入れ替えた場合、
 HP50/1000、MP700/700
となる計算だ。いいかな?
逆に、最大MPよりもHPが少なかった場合は、当然HPの値がそのままMPとなる。
この時点での私のHPは、Maatからの容赦ない攻撃によって、ある程度減らされた状態にあった。つまり、いったんHPを回復して、最大MPの値を越えてからコンバートすれば、最大MP分を確保出来た物を、そのままの状態でコンバートしてしまったから、減少している、現在のHP分しか確保できなかった訳だ。

文字にするとややこしいが、普通にゲームをプレイしている人間にとって、まして赤魔道士をメインにやってきた人間にとって、表示されているMPの値を見れば、自分のミスになどすぐに気付く。
先ほど、②を選択したツケが、ここに現れたのである。
もっとも、コンバートする前に気付かない方がおかしいがな!

……くそぉ。泣きそうや。

現在私は、どこのLSにも所属していなければ、我が儘を聞いて貰える様なフレンドも存在しない。シャウトしてもお手伝いが集まるとも思えない。なので、Maatとの対決に必要なアイテム、「偉大な赤魔道士の証」を取得するにも、自分一人で行う必要がある。
ウガレピ寺院に籠もり、敵一匹を倒すのに、30分近くかけながら、数時間。
結果的には、NM狩りに来てた人に手伝ってもらって、やっと手に入れることが出来た。
一回目に手伝ってくれたEさん。
二回目に手伝ってくれた外国人のTさんとHさん。
あなた達に受けた恩は忘れません。本当にありがとうございました。
しかし、私は再び、過ちを繰り返すかも知れません。
再挑戦権を獲得する為に、孤独な数時間を籠もる事になるかも知れません……。

否! 戦いはまだ終わっていないのだっ!!

泣いて勝てるなら、いくらだって泣いてやるが、今はそれどころではない。
こうなったら、出来うる限りの抵抗を見せてやる。
どうすれば良い? 考えろ……。もたもたしていると、Maatが起きてしまうぞ。
まず、コンバートで減ってしまったHPとMPをなんとかしよう。
使うつもりは無かったが、保険として持ってきていたエクスポーションとハイエーテルを使い、HPとMPを回復する。
その時ふと目に入る、バンパイアジュース。
ん?
戦闘開始時に飲むつもりで持ってきたバンパイアジュース??
この時に飲んださ。泣きながらな。

自己強化魔法と、Maatへの弱体魔法を貼り直し、再び似非連続魔作戦を開始。

 エアロIIIが発動。  → Maatに329のダメージ。
 ウォータIIIが発動。 → Maatに297のダメージ。
 ストーンIIIが発動。 → Maatに268のダメージ。

 Maat:ウグッ、なかなかやりおるわい。

ログを読みながら、この文章を書いていて気が付いたけど、面白いように与ダメージの値が、前と一致している。全くレジられて無いって事なんだろうな。
…などと、数値を観察している余裕など、この時にある訳が無く、本来あるべき筈の値からは大きくかけ離れたMPを眺めながら、戦況を伺う。
MPが足りない! 攻撃が止まない!
ええいっ!

 スリプルIIが発動。 → Maatは、睡眠の状態になった!

お、寝た!!
事前にネットなどで調べていた所によると、Maatを何度か寝かせていると、どんどんと耐性が上がり、やがて眠らなくなるらしいと言う事。
なので、苦し紛れの一発だったが、なんにしろ眠らせる事に成功。
完全に予定外の展開となり、全く意味をなさなかった私の作戦の中で、「ダークスタッフ装備(神代の錫と切り替え)で闇曜日突入」という、“相手を眠らせる”事に特化した状況こそが、唯一の成功と言えるだろう。
さて。どうしたものか。
繰り返すが、ノーレジスト時にMaatが眠るのは90秒。
もはや、ハーフレジで45秒で起きるという事は考えず、ヒーリングに入る。
……ヒーリング。
一切の行動を止め、その場にしゃがみ込む事で、HPとMPを徐々に回復させる。
短期決戦である、今回の様な戦闘において、およそあり得ないであろう動作。
さすがに、また眠らせられるとは考えられない。いや、考えない方が良い。
次がラストチャンスだ。なんやかんやで、MaatのHPもかなり減ってきている。
あと何発の魔法を撃ち込めば良い?
MaatのHPを0にするのとは別に、総ダメージが2400を越えると、Maatが降参し、勝利となるらしい。事前にそれは知っていた。
ただ、ログを遡ってスクロールさせてみた所で、現在の総ダメージ数を計算出来るだけの暗算能力を持ち合わせていない。
エアロIIIの消費MPが106。ウォータIII(98)とストーンIII(92)とを合わせて、300程あれば大丈夫か。リキャスト時間を考えると、それぞれ1発撃てば終わりだろう。
防御用には、ファランクスに必要な21があればいい。
素早く消費MPを計算すると、後は回復を待つばかり。
ただ、Maatが目覚めるのを待ってはいけない。あくまでこちらが先手を取って、こちらの攻撃で相手を起こす形を取らないと。そろそろ時間か…?
よし、いくぞ!
重い腰を上げ、魔法の詠唱に入る。

 エアロIIIが発動。  → Maatに329のダメージ。

 Maat:うぅむ…。見事だ。
   お前さんの実力、しかとみせてもらったぞ。

 バトルフィールドクリアタイム:6分0秒
 現在のベストタイム:5分7秒。

お?
まだ、ウォータとストーン撃ってないんですけど?
……などというマヌケな感想を抱きつつ、自分が勝利したことに気付く。
おお! すげぇ!! やったぁ!!!
絶叫!
ガッツポーズ!
満面の笑み!
ベストタイムとの差が、ヒーリングの差だと考えると、なおさら面白い!

久しぶりだ。こんなに喜んでいる自分を実感するのは!(爆)

ということで、見事限界を突破し、上限を75にする事が出来た。
実際に75になるのは、半年以上先の話だろうが(笑)。

ここの記事も、思わぬ長編となってしまいました。
最後まで読んでくれた方、お疲れさまでした(笑)。

あ、そうそう。
当然の様に、SSを撮っている余裕など無く、BCに突入する前の写真と、街でのMaatとのツーショット写真とで誤魔化しておきます(苦笑)。

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コメント

このブログに感激しました!
FFのログインすら時間少なくて、赤で限界越えたいのに越えれなくて、でも元気出ました!
いまから1人で証とってきます!

投稿: Saryel | 2006.04.24 13:05

このようなブログに感激していただき、ありがとうございます。

その後、無事に証はゲット出来ましたでしょうか? maat爺は倒せましたか?
ソロで証を取るのは大変ですが、「殴らない赤」な私にとっては、盾スキルや回避スキルがグングン上がって面白かった思い出でもあります(笑)。

私自身、思うようにログイン出来ない日が続き、なんやかんやで、未だに「72」で止まってしまっているのですが、『アトルガン』は入れてみました。
やる気はあるんです、やる気はっ!

ではでは。ご武運を!

投稿: みたから | 2006.04.27 22:39

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